っひ嫌ぁ～！＜奇声 2006.06.17Saturday

　で、でじこさん（注：デジカメのこと）がぁぁぁあ！？

　今を去ること二週間ほど前。
　某田舎Ｓ県文化会館（笑）でコミックマーケットが開かれていましたとさ。
　会場の片隅（勿論壁際）に無意味にだべる少女達。無意味に居る眼鏡っ子神田。その手に握られるのは六幻・・・ではなく、白い紐。その先にぶら下がるのは文明の利器・デジタルカメラ。
　眇められた目の先に、色とりどりのコスチュームに身を包んだ美人さん方が・・・！

　輝くフラッシュ。


　・・・

　そして、今に至る。

　はい、私が悪かったのです。折角撮らせて頂いた写真を早く落としておかなかったから・・・！
　でじこさん（デジカメのこと）は母上様の所有物です。
　そして、帰宅したら部屋にひっそり置いておいたはずのでじこさんが居間のテーブルの上に。

　はい、賢いお嬢様方はいい加減お分かりですね。
　そう、　見　ら　れ　た　・　・　・　 （カモ） ！

　母上様は新入社員歓迎会だということで、明日の朝まで帰ってきません。あなおそろしや。

　さらりと流して歯医者の話。

　今日は県下一斉模試が有りました。終了予定時刻は14:35。
　本日の歯医者の予約時間は15:00。
　矯正は毎月第三土曜日。日付の変更は効きません。

　家から歯医者まで、直線距離で一キロほど。学校から家まで、徒歩十五分。・・・間に合う訳ないし☆

　それでもめげずに帰宅後即行で自転車に乗り、きこきこきこきゅききぃぃぃぃぃぃん（うるさい）と。


　さて。本日は矯正もついに本番、器具を嵌めるときがやってきました。
　蒼闇。歯科医師（若）。歯科医師（壮年）。効果音。


　ぐっき。
　ぐりぐりぐり。
　わしっ。ぐにょぉん。がっき。


　・・・にぃさん。歯科医師のにぃさん。そのペンチはなんですか。

「あれぇ？先月より広がってるのかな・・・（独り言？）」

　がっきがっきがっきみし。

　にぃさん！みしっつった今みしって！！


　悪夢の体感時間十分間。


「はい、いいですよ～。咬んで下さ～い」

　くき。

「・・・咬めません。」
「・・・・・・え？」


　ところで私の主治医はこのにぃさんに決定したようで。ベテランっぽいおっさんに助けを求めるにぃさん。

「なに？はぁい口あけてー閉じてー・・・あー、ずれてるねー。バイトアップ（？）してみようか」

　・・・はい？
　えぇと、矯正して欲しい歯が素敵に外をむいて生えているので、下の歯の咬み合せの都合上（潜り込む形になってる）、咬めない状態になっているとか。

「じゃあちょっと、あのねー」

　説明タイム。しかしにぃさんは私を阿呆だとでも思っておられるのか同じ事を繰り返し話す。聞きたい内容には辿り着かない。
　そしてほんの六回目で痺れを切らした短気な蒼闇さん（反省）

「具体的に何をするんですか？」
「えっとね、この、此処の歯のところにね（つつく）、セメントを入れて咬めるようにするんだけど・・・」


　セ　メ　ン　ト　！？
　ぎ、業界用語ですよね？あのでっかい車が背中のタンクをぐるぐるしながら運んでるアレじゃないよね！？


「はい、じゃぁ始めるねー」


　ま、待っ・・・！


　がっきがっきがっき。
　ぱふ。

「はい、咬んでー。ちょっと固まるまで待ってねー」
「・・・（死」
「金具、どう？引っ張られてるような感じある？」
「ありまふ」

　にぃさん。咬んでろと言いながら質問するのはやめてくれ。歯を噛みしめたままで喋るのは高等技術なんだ。

「はい、じゃあちょっと削るねー」

　ちゅぃいいいいいん（あの音）。
　きゅぃ、きゅぃい、ちゅぃいいいいいん。


　わ、私の歯・・・（がく


　・・・

「四日ぐらいは痛いと思うけど、それを過ぎれば（慣れるから）大丈夫ですよ、お大事にー」

　しばらくは硬いものを噛めないそうです。
　ってかにぃさん、言外に何か。何か有ったような気がします・・・。