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魔法、24時間分。
2010.08.29Sunday
 ちょっと気分を巻き戻して日記書いてみるよ蒼闇ですこんばんは。


 昨日は母上様がお仕事お休みだったので、お婆様(入院中)のお見舞いに行ってきました。
 やたら強く手を握りこんでおいでだったので、母上様が開かせようと手をとってひとしきりなでなでしていました。

母上「嫌そうねえ。蒼闇、やってごらんなさい」
蒼闇「!?」
母上「嫁と孫には天と地ほどの差があるものよ」
蒼闇「えええ」

 にっこりと笑顔を向けて手を取ったらあら不思議、手の力抜けきってだるんだるんではありませんか。
 母上様、そんなどや顔されても・・・。

 日光に長時間さらされたり一時間近く車で移動したりして非常に疲れましたよ。


 今日もまた奇妙な夢を見たので追記しておきます。
 えぐかったので久方ぶりに物語調の文を書くテスト。

 一日中PCに触らないと体調いいけど不安になる中毒者蒼闇でした。





 晴れたような、曇ったような曖昧な色の空の下、お使いに行くことになりました。
 片割れとしっかり手を繋いで河原の砂利道をゆっくり歩いていきます。
 川にかかる木の橋の上の人たちは、何故か皆影を背負って急いで歩いていきます。走るのは飛脚の人のお仕事ですから。

 大きな大きな門の前に着きました。
 門の向こうは白く輝く粒の細かな玉砂利で、土に汚れた足で入るのはどうも躊躇われます。

 片割れは、片割れだからか同じだけの躊躇を感じているようです。
 大門の向こうは冬景色。正面には板塀があるので奥までは見通せないのですが、塀の上に見える松には雪が積もっています。
 玉砂利の道は右はすぐ行き止まり、左はもっと大きい道へつながっているようです。右手奥は正面の家の玄関でしょうか。
 どうあれ、目的は正面の家ではないようです。

 せえの、と息を合わせて二人で大門をくぐりました。
 色とりどりの着物を着た人たちが、たくさん集まっています。知っている顔はないのですが、一人だけ、白い着物を着た人が目につきました。

「地方担当の宮司様はどちらにいらっしゃるのですか?」
「向こうに」

 白い着物の人は、色とりどりの着物の子らを整列させながら大きな道のほうを指さしました。
 お礼は片割れが丁寧に言ってくれたので、大きな道へ向かいます。

 広い道にもたくさんの人がいます。行き交う人は誰も厳しい顔で黒い着物、並んでいる人は皆無表情に鮮やかな色の着物。柄の入った着物を着ているのは私たちだけのようです。
 宮司様は一般に白いお着物を召しているものですから、この大路には宮司様はいらっしゃらないようです。しかし、先の宮司様は確かにこちらを示されましたから、こちらで間違いがないはずなのです。
 途方に暮れて片割れを見ると、彼女は、青地に睡蓮の花が裾にあしらわれた着物の袖を揺らして大路からさらに奥に入るだろう道を示します。

 細い道に入って、抜けるとまた大路でした。
 この道は、列をなした人々がゆっくり歩いています。脇を白い着物の人々が点々と固めています。
 宮司様がお一方、こちらに気づいて歩みを止められましたので、二人駆け寄りました。

「そちらの列に入りなさい」

 宮司様は、今動き始めたばかりの他の塊を示されました。
 その列は、大路の先の大門を目指しているように見えました。何しろ人柱になるため川に向かう列ですので、皆酷く無表情です。
 そういえば、この列に組み込まれると私共も川に沈められ、上に柱を立てられてしまうのではないのだろうかと気づいて片割れを顔を見合わせました。

 二人、ぎゅっと強く手を握り合っていると、ふと反対側の手にぬくもりを感じました。驚いて見ると、おかっぱ頭の少女が私の右手を握ってこちらを見上げているのです。
 少女は、私の手を引いて駆けていきます。白い玉砂利の上、少女の真っ赤な着物の袖が風に踊る様を目に焼きつけながら、風のように小道を抜け、大路を渡り、もう誰もいなくなっている一軒の家の中へ。
 小さな土間の奥には、一つだけ大きな座敷がありました。その座敷の奥の納戸の奥の押入れを開けて、少女は私たちを匿ってくれました。
 少女は、左手首の透明な数珠を煌めかせながら、

「絶対に音を立ててはいけないよ」

 と言って、そおっと襖を閉め、納戸を閉じ、ひんやりとした座敷の真中に戸口を向いて正座しました。
 私は押入れの上段の天井裏に、慌てて登って座り込んだ姿勢のままで埃にまみれて呆然としていました。
 片割れも、押入れの上段に座り込んで呆然としているようでした。

 ふと、上った穴から下を見ると、上段と下段にまたがってつけられた飾り窓から光が差し込んでいるようでした。障子紙が貼られているようですが油断はなりません。
光のあたる範囲に片割れの着物の裾があるのです。これでは見つかってしまうかもしれません。

「睡蓮、睡蓮、みつかってしまうよ」
「****、しぃ、大丈夫よ」

 片割れは賢いので、もちろんすぐに裾を折って影に小さく座りなおしました。これで安全だろうと胸をなでおろし、閉じた襖の向こうを伺います。
 この家の外では、何か恐ろしいことが起きているようです。強い風が壁や屋根を叩いているのがわかります。

 しばらくそのまま息を殺していると、不意に少女が立ちあがり、こちらへ向かってきました。
 ものすごくいい笑顔で、手はガッツポーズをしています。

「よしっ、勝った!もう大丈夫、行こう」

 襖を開けて、少女は手を差し伸べてくれました。
 その手をとって、片割れが押入れを出るのを見ながら私は猛烈な不安に駆られました。

「だめ、まだ駄目」
「行っては駄目」
「戻って睡蓮!」

 声も枯れんばかりに叫んだというのに、片割れは少女に手をひかれて駆け出て行ってしまいました。
 私は埃まみれの屋根裏に座ったまま、竦んで動けずにいました。

 駆けて行った二人は、隣の家の斎場に差し掛かったところで、恐ろしい顔をした宮司様に見つかってしまいました。
 宮司様たちは手に手に長い棍棒のようなものをお持ちで、中の一人がそれを振り下ろします。凍りついたように立ちすくむ少女の頭をその棒が割り、少女は崩折れて床に。
 片割れは逃げ場を探して周りを見回しましたが、ぐるりを宮司様に囲まれて。
 宮司様が一斉に棒を振り上げて。
 一斉に振り下ろすから視界は真っ暗になって。
 血の池が、平らな石の床の上に広がって。
 視界が真っ赤に染まって。

 ・・・。




 目が覚めたとき、ごっつう冷や汗をかいていました。
 双子だったようですが、どちらが姉か妹かは問題にされていなかったようなので一貫して片割れと書きました、が、わかりづらい・・・。
 不思議と自分が着ていた着物の模様が思い出せませぬ。
 あと千里眼すぎる。何故ごく自然に閉じた襖の向こうとか見えてるし。

 駄文書きに戻るにもリハビリが必要そうだと気付いた蒼闇でした。
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心身ともにか弱いので、虐めは厳禁。(いぢめ迄なら可)
現在、非常に局地的な趣味について語り合える程よく腐れた友人、募集中。
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